釧路町立富原中学校

令和5年度修了にあたり

本日令和5年度の修了式が行われ、第2学年81名、第1学年82名が修了証書(通知表)を手にしました。
今年度1年間、自分自身はどのように成長し、どんな力を身に付けることができたでしょうか。

校長先生からは次のような式辞がありました。
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ところで、皆さんはいつ大人になりますか?法律上では成人は18歳になりました。
では、どんな大人になりたいですか?
「理想の大人」像を描ける人は少ないと思います。けれども、そのうち大人になるとか、誰かが大人にしてくれるとか、何も考えずにみんながやっていることに付いていけば大人になると勘違いしてほしくないと思っています。
自分を大人にするのは、自分です。親でも先生でもないのです。

ある作家さんの言葉を紹介します。
私が考える「理想の大人」は、「自分で蒔いた種を自分で刈り取れる人」です。
自分の言動に責任を持ち、何かしでかしてしまった時には、冷静な判断力できちんと適切な行動・後始末ができる人です。
しかし、そうなるまでには経験が必要で、苦い思いをしたり、失敗したりして学ぶことも多い。
「転ばぬ先の杖」を用意することも大切ですが、転んでわかることもあるし、転ばなければ見られなかった風景もあると思います。
どんなに用心しても、人間は失敗するものなのです。

大人になっても、間違い、失敗し、悩み、それでも少しでも自分が考える「善い大人」に近づけるよう、もがきながら歩んでいくのだろうと思います。
結局完璧な大人になれなかったとしても、そこに向かって試行錯誤する過程が、人としての成長なのだろうと思います。
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中学校は大人になるために必要な、たくさんの「力」をつける場所です。
それは学力だけではありません。
新しくはじまる令和6年度、皆さん一人一人が毎日「昨日の自分よりも成長した」と実感できるような学校生活を送ってほしいと思います。
今日手渡される「あしあと」をみて、この1年を振り返り、本年度への決意と覚悟をまとめてみてください。

保護者の皆様、地域の皆様、令和5年度も富原中学校の教育活動へのご理解・ご協力、誠にありがとうございました。